1995年の取っ組み合い

ボブキャッツの記事がないので先週の記事を読んでみようと思ったんですが、思ったより長い&当時のブルズ・ファンなら知っていることばかりでした。トレーニングキャンプが近いということで記事にしたのだと思いますが、これはもう“知る人ぞ知る昔話”ということになっているのかな~。考えてみればもう18年前・・・しぇぇ。

ESPN.com: Landing a punch on Michael Jordan
September, 23, 2013
By James Herbert

チームメイトはけんかする。
兄弟のように、ルームメイトのように、カップルのように。毎日同じ相手と顔を合わせれば摩擦もある。時には、コート外のフラストレーションがそこに現れる。時には、戦いの緊迫感の中で感情が爆発する。選手ならそれを知っている。小さな対立に何の意味も汲む必要がないことを。

マイケル・ジョーダンと殴り合うまで。

「自分が一体全体何を考えていたか分からない」と、スティーブ・カーは言う。1995年の秋、ブルズのトレーニング・キャンプであった殴り合いを思い出して笑いながら。「相手はマイケル・ジョーダン、史上最高の選手だ。でも、私もかなり競争心が強かったし、いくらか挑戦的な態度でプレーしていた。そうせざるを得なかった」

2人はスクリメージでマッチアップしていた。激しい練習だった。ジョーダンは、プレーオフでオーランド・マジックに敗れた後の批判を沈黙させる意気込みだった。レギュラーシーズンの最後の17試合で復帰し、平均26.9得点したものの、シュート成功率は41パーセントだった。ポストシーズンで敗退するのは1990年以来のことで、一部ではすでに全盛期を過ぎたとも言われた。32歳だったジョーダンは、それが間違いだと証明することに没頭していた。それはあらゆるドリルで明らかだった。

彼とカーは数ポゼッションでトラッシュトークをし、それがエスカレートした。

「彼が言ったことに不服で、言い返したんだ」と、カーは言う。「マイケルは喜ばなかったと思うよ・・・そして、レーン内で胸をかち上げてきた。私は押し返した。で、次に気付いたときは、チームメイトに引き離されていたよ」

6フィート3インチ、175ポンドのカーは目の周りに青あざができた。引き離される前、彼も何発かパンチを放った。
「本気でやり合って、彼がその気になれば、私を殺すことだってできるのは分かっていた」と、カーは言う。「自分を守るのは当然だった」

当時のカーとジョーダンはわずか2ヶ月一緒にプレーしただけで、たいした結びつきがなかった。その日、ジョーダンがアリーナを去る前に、フィル・ジャクソンHC(オフィスでメディアと電話会議中だった彼がいれば争いを防いだだろう、とカーは言う)は、その夜のうちにカーと話すべきだと言った。

ジョーダンは1時間たたないうちに電話をかけ、謝った。彼らは翌日の練習でもう少し話し合い、気持ちを切り替えた。

カーが知識人の息子であり、暴力は紛争の好ましい解決法ではないと教えられたことを考えると、それは奇妙に聞こえるが、彼はマイケル・ジョーダンとけんかをしたのは正しいことだったと信じている。カーは自分の扱われ方に閉口しており、我慢するつもりはなかったと言う。

「戦いから逃げることはできない」と、当時の控えセンターで現ラジオ解説者のビル・ウェニントンは言う。「自分で自分を守り、正しいことは主張しなければならない。スティーブはそうしただけだ」

「その時点から、まったく異なる関係になった」と、カーは言う。

互いを尊敬し合える関係となり、カーはコート上の重要な局面でジョーダンから以前より強い信頼を感じるようになった。ジャクソンの新著 "Eleven Rings." では、カーのパンチはジョーダンへのウェイクアップコールであり、レギュラーシーズンで72勝して優勝まで突き進んだ1995-96シーズンのブルズのターニングポイントだった、と記している。あの喧嘩が起こらなかったら、ウェイクアップコールが何だったか誰に分かるだろう? ウェイクアップコールがあったかどうかさえ分からない。

「それは自分自身に目を向けさせ、『なあ、お前はこの全プロセスで本当に大バカだ』と言わせた」と、ジョーダンは "Eleven Rings." で語っている。彼は、野球から戻ったあと、新しいチームメイトと同調できなかったことを理解した。

「その後の彼は、以前よりチームメイトを思いやるようになった。私には間違いなく。ほとんどの相手に以前と違うアプローチをするようになった。彼のゲームやシーズンへの取り組み方には猛々しさがあったが、誰もが異なること、誰もが自分ほど才能に恵まれているとは限らないこと、誰もが彼と同じにはできていないことを理解しなければならなかった」

それは双方向的なものだった。ジョーダンのチームメイトであるには、時々プッシュされることも受け入れなければならない。

ある練習で、ウェニントンはジョーダンのショットをブロックした。その後、ジョーダンはわざわざ彼の上からショットを決め、もう一度やってみろと挑発した。

「あれがあの日の彼に火をつけたようなものだった」と、ウェニントンは言う。「スクリメージであと5、6回はカモにされた。私はルーク(ロングリー)を守ってコーナーで孤立していた。彼はレーンをドライブし、『ブロックしてみろ!』と私に叫んだ」

それらの挑戦が、ただただ勝ちたいがためであることを理解するなら、ジョーダンとのプレーを楽しむことができる。カーとウェニントンはそうだったと言う。それでも、地球上で最も有名な人間となじみ、理解し合うのは簡単なことではない。彼が引きつける群衆のせいで、コートから離れたジョーダンと普通に交流するのは難しかった。

「私たちは、彼が異なる人生を送っていることを理解していた」と、カーは言う。「だから、コート外でのプライバシーは尊重したし、ロードで数人のボディガードを必要とすることも、外へ出かけるよりスイートにこもってカード遊びをすることも尊重した。誰だって自分の人生を生きるしかない」

メンバーの1人が他の選手への注目や人気を小さく見せるところには緊張も起こり得る。ジャクソンの仕事は、一体感を促進するために、それを散らすことだった。そのシーズン、彼はデニス・ロッドマンとそのカラフルな個性を溶け込ませなければならず、ロン・ハーパーには手助け人/ストッパーの役割を受け入れるよう求めなければならず、トニー・クーコッチに6thマンであることを説得しなければならなかった。今はこのグループの超越が必然的なことだったように見えるかもしれない一方、それは決して保証されたものではなかった。他のコーチには、彼らを管理し、互いと調和させ続けることができなかったかもしれない。

「毎日一緒ではあるけれども、本当に理解し合っていないところでは、そういう現象が起こり得る」と、カーは言う。 「フィルはそれを決して許さなかった」

ブルズは、彼らの巨大な才能の持ち主抜きで素晴らしくはありえなかった。しかし、一体となることなく歴史的ではありえなかった。シカゴはカー/ジョーダン事件のあと大きな問題を避け、3連敗以上は一度もせず、チーム全体がコーチとリーダーの特性を帯びるようになった。トレーニング・キャンプでの取っ組み合いを生んだ容赦のなさが、おそらく史上最高のシーズンをもたらした。

「私たちには、マイケルによってもたらされ、チーム全体に浸透した、途方もない意欲があった」と、カーは言う。

バスケットボール・チームの結束に簡単なロードマップはない。どこのロッカールームにも異なる個性がそろい、どのコーチにも異なる手法がある。我々が遠くから練習で起こっていることを目にすることはないし、日々のささいな口論に気づくこともない。偉大なチームは衝突を完全に避けたりせず、あつれきが収拾可能な環境をつくる。一度の取っ組み合いがチームを分裂させる必要はない。それは、より堅固な絆を築くきっかけにもなり得る。

ブルズのプレーにはケミストリーを見ることができた。"Eleven Rings,"のそのシーズンについての章のタイトルは、 “Basketball Poetry.”である。流れるようなトライアングル・オフェンスは美しかった。カーは、チームに「不思議な力」があったと言う。そのエネルギーは「信じられないような経験」だったと。

「人々は、バスケットボールの神々について話す」と、当時のアシスタントコーチ、ジム・クレモンズは言う。「神は現れ、そのようなプレーに報いる。そのような無私無欲に報いる。それを見ているのは素晴らしい。そばにいられるのは喜びだ」

その類のハーモニーはひどくレアだ。戦うかいは確かにある。

ケンバのチーム

Bizがアル・ジェファーソンにオフェンスを習っているところ(たぶん)。
Photo Gallery   動画もありますBobcats.com

130926_jefferson_biz_01_0.jpg
(Sean Phaler / bobcats.com)

で、NBAで「9月の任意のワークアウト」と言えば、保証のない契約の選手は全セッションに参加した方がいい。契約が保証されている選手は気が向いたときに参加すればいい。というのが基本だが、ボブキャッツの場合は違う。木曜日の午前中、アリーナの練習ジムでは15名ほどの選手がコーチ陣と3対3のドリルに取り組んでいた。それを主導したのはケンバ・ウォーカー。という記事です。

Charlotte Observer: Kemba Walker led the jump-start on Charlotte Bobcats' training camp

アル・ジェファーソンは、9シーズンのキャリアでこんなことは一度も経験したことがないという。
「俺たちはまとまりつつあるし、お互いのことを理解し始めている」
「契約が決まったとき、自分はケンバに『俺は負けるためにここへ来るんじゃない。状況を好転させるために来るんだ』と伝えたんだ。それで、そのためには自分が率先すべきだと思った。俺が9月にここにいれば、皆も倣ってくれるだろう。ベン・ゴードンやブレンダン・ヘイウッドでも同じだ。俺たちはそう考えている」

スティーブ・クリフォード新HCは、これほど大勢が任意のワークアウトに集まったことに驚いた。それはウォーカーの働きによるところが大きい。彼がチームメイトに9月中シャーロットへ集まることを呼びかけた。
「バスケットボールはケミストリーがすべてだ。僕は(コーチに)スケジュールを組んでほしいと頼んで、皆を集めるために手を尽くした。皆が賛成してくれて、ほんの少しでも嫌がるヤツなんか一人もいなかったよ」と、ウォーカーは言う。「コーチ陣が一新したから、まずかみ合うことが重要だと思う。今月のワークアウトはトレーニング・キャンプにすごく役立つよ」

キャンプは火曜日から始まるが、クリフォードHCのシステムの基本は9月の自主トレですでにインストールされた、とウォーカーは言う。すでにスペーシングは改善され、選手たちはコーチがどうオペレートするか感触を得ている。
「コーチはグレート・ガイだ。でも、間違いはきちんと指摘してくれる。僕たちにはそれが必要だ」
「それから、パトリック(ユーイング)の存在は素晴らしいよ。知識や経験の豊富さがすごいから。あと、マーク(プライス)も多くの経験を積んでいる。彼は素晴らしいポイントガードだった。僕は大いに学ぶことができる。すでにたくさんのことを学んでいるんだ」

この熱意はフロントの動き(コディ・ゼラーをドラフトし、ジェファーソンと契約、ジェラルド・ヘンダーソンやジョシュ・マクロバーツと再契約)に端を発した、とウォーカーは言う。ウォーカーが早期にチームメイトをシャーロットへ集めたのは自然な反応だった。
しかし、さらに大きいモチベーションは、自分がもう過去2シーズンのパターンにうんざりしたこと、とウォーカーは言った。彼は高校でニューヨーク州のチャンピオンになり、コネチカット大学では全米を制覇している。しかし、NBA入り後の2シーズンは28勝120敗という成績だ。
「僕たちは、このあたりでカルチャーを変えようとしているんだ。もう2年間も負け続けでうんざりだよ。僕は高校でも大学でも勝ってきた。その感覚を取り戻したい」

Michael Jordan has not left the building (14)

アナウンサーはレブロンについて大げさにまくしたて、ジョーダンと同じセンテンスで彼に言及している。ジョーダンはその一言一句を耳に留め、それらの言葉に動かされる。彼はテレビに集中し、レブロンのゲームの弱点を指摘する。

「俺は彼を研究するぞ」と、彼は言う。

レブロンは、右へ動くとだいたいドライブする。左へ行くとジャンパーを撃つ。それは、彼のメカニクスとリリースに向けてどのようにボールをロードするかに関係がある。「つまり、俺が彼をガードしなければいけないなら」と、ジョーダンは言う。「左へプッシュする。そうすれば、10回のうち9回はジャンプショットを撃つだろう。右へ行かせたらゴールへ向かう。そうなったら俺には止められない。だから、右へは行かせない」

試合の残りの間ずっと、レブロンがボールを手にして動き始めるとき、ジョーダンは次のバリエーションを「ドライブ」あるいは「シュート」と叫ぶ。レブロンだけではない。彼は、オフィシャルが見落としたファウルにも気づく。そして、リプレーは彼が正しいことを証明する。誰かがシュートを撃つと、それが入るかどうか即座に見分ける。選手たちが動く前にどう動くか言い当てる。彼は、実際にコートでプレーしている選手たちの一部よりゲームの流れを理解している。実況アナウンサーがレブロンのジャンプショットをアナウンスしたとき、彼は携帯電話でメールの返信に没頭している。そして、画面に目も向けず、「左?」と言う。

ポーチは屋外のヒーターのおかげで暖かい。時間が流れ、ボブキャッツの敗戦を遠ざける。誰もあまり口をきかない。ジョージはiPadでビジュエルドをしている。空気はバスケットボールの音で満たされている:ホーン、スニーカーのきしる音、リムの金属的な響き。それらはジョーダンの青年期の音だ。

彼は、手にした葉巻を時々再点火する。ブタントーチ(ライター)の音が静寂を破る。ヒーターの炎は3枚のウインドウに反射し、ジョーダンの顔に影がゆらめいている。本人は決してそれを口にしないが、彼はあたかもその目的のために自分の怒りを利用して、脳内でゲームをしているように見える。ジョーダンはまだどうプレーすべきか知っている。もしも肉体が裏切らなければ、彼はレブロンをシャットダウンできるかもしれない。もしも時間を遠ざけることができれば。218ポンドに戻れたら。

ジョージが寝室へ行く。1時間後、その夜の最後の試合が終わる。バックナーはいとまを告げ、エレベーターで降りて行く。イベットと友人のローラは、とっくに奥へ引き揚げた。

ジョーダンは一人だ。

彼は一人でいるのが嫌いだ。静かだから。彼は静寂が嫌いなのだ。雑音がないと眠ることができない。彼にとって、睡眠はいつも努力を要する。深夜のトランプ遊びも、プレーオフ期間中のカジノ行きも、全部誤解されてきた。それは病気ではなく治療なのだった。彼にとっては、雑音をもたらし、気を散らすための一連の防御行為だった。彼は、27歳で医師に不眠を訴えるまで飲酒もしていなかった。試合後にビールを少し飲みなさい、と医師は助言した。緊張がほぐれるだろう。

家は暗い。もうすぐ午前1時だ。彼は、ロフトの視聴覚システムを制御するiPadのアプリケーションを開き、毎晩やっていることをする:寝室のテレビを西部劇チャンネルに変えるのだ。カウボーイ映画が暗闇と静寂を破リ、彼を眠らせてくれる。それは、まるで父親と一緒にいた昔の日々のようだ。ジョーダンはベッドにもぐり込む。画面には『許されざる者』が映っている。彼はその映画のあらゆる場面を知っている。そして、いつしか、サルーンの撃ち合いの前に、ジョーダンは眠りに落ちる。

ESPN: Michael Jordan has not left the building
As he turns 50, MJ is Wondering whether there are any more asses to kick
By Wright Thompson

**************

あ"~~~~たどり着いたっ!ひーひー。
でも、知らないことがいろいろ出てきて面白かった。

Michael Jordan has not left the building (13)

ところで、またジョージアで実父確定訴訟を起こされ(その女性のFacebookのプロフィールには"Michael Jordan, when are you going to support your 2-year-old daughter? You drop 10 million on your nice wedding ... that was nice but don’t you think it time that you support your daughter?" と記述してあるそうで)、ジョーダン側はまた、「すでに他の男性が父親として確定されている」とする文書を裁判所に提出済みだとか。 TMZ.com

◇◇◇◆◇◇◇

ジョーダンは最近お気に入りのトリビア・ゲームを始める:現在の選手の中で自分たちの時代にも成功できたのは誰か。「俺たちの時代」と、彼は何度も繰り返して言う。今の選手はソフトで、甘やかされ、ゲームの最高水準に対して準備不足であると言って。これは彼にとって個人的な問題だ。自身は選手としてのこの世代と比較される一方、この世代の選手たちでフランチャイズを築かなければならない立場でもあるのだから。

「一つヒントをやろう」と、彼は言う。「俺が思いつくのは4人だけだ」

彼がリストするのは、レブロン、コービー、ティム・ダンカン、ダーク・ノビツキーである。彼が自分の意見を主張している最中に、イベットがリビングルームにやって来て、仲間とスポーツ談義に興じるどこの夫にもなじみのあるあの口調で尋ねる。「あなた方、何かご入り用なものは?」

テレビの誰かがレブロンをオスカー・ロバートソンと比較していて、ジョーダンは苛立つ。あきれた表情で首を伸ばし、不満そうに、「それはあくまでも・・・」と言い、自分で言葉を継ぐ。「要するに、誰もそれぞれの対戦相手を考慮していない。ゲームをどうプレーするかという彼らの知識を・・・フェアな比較ではないね。正しくない。・・・レブロンは俺たちの時代に成功できたか? イエス。今と同じくらいに? ノー」

ボブキャッツの試合が始まり、さっそくセルティックスにいいようにされている。オフィシャルは助けにならず、ジョーダンは体を起こし、激怒し、スター揃いのセルティックスがすべての判定を味方につけることを確信している。

「いいかげんにしろ!」と、彼は叫ぶ。

「自分がコールされているわけじゃなかろうに」と、バックナーは言う。「というか、お前さんはあれをまんまと逃れたものだよな。他の連中にはできなかったが」

重い沈黙が部屋を覆う。ジョーダンの声が低くなる。
「信じられん」と、うなる。

「そう興奮するなよ」と、バックナーは言う。「お前もラリーも」

ジョーダンは取り合わない。画面にくぎ付けだ。

「ファウル!」と、彼は叫ぶ。「どこを見てる? あれはファウルだろう!」

心地いい夜、ジョーダンは7階のバルコニーに出て行き、トライアン通りの車の往来を見下ろす。テレビは右のコーナーにある。彼は葉巻をふかす。ボブキャッツは同点に追いつき、再び遅れをとっている。

「戻れ戻れ戻れ」と、ジョーダンはテレビに向かって叫ぶ。「マッチアップ、マッチアップ。おい、どこへ行く?ボールに飛び込め!」

彼らは負けそうだ ―― 彼は負けそうだ ―― そして、彼はソファーで静かになる。試合は終わった。ジョーダンは少しの間口をきかず、それから何かつぶやき、また黙っている。

彼はチャンネルをヒート対ジャズ戦に変え、放送されているトリビア・クイズに答える。これは彼が最も有名なショットを決めたコートだ。彼はその場所を指さす。試合後の自分がどれだけ疲れを感じたか思い出す。携帯電話がジョーダンの胸の上に載っている。彼の両足は木の幹で作ったコーヒーテーブルに伸ばされている。

「バードはどうしてる?」と、ジョーダンは尋ねる。
「ネープルズ(フロリダ州)にいるよ」と、バックナーが答える。
「毎日ゴルフ三昧?」と、ジョーダンが聞く。
「飽き飽きしてるな」と、バックナーは答える。
「仕事に戻ると思うかい?」というジョーダンの質問に、
「間違いなく戻るね」と、バックナーは言う。「本人は口にしていないが、俺は彼を知っている」

シーズン前のコーチの話

今度はクリフォードHCが地元メディアと昼食会だったそうです。
Michael Jordan has not left the building<ようやく終わりが見えてきたところで足踏みとゆーか、長いオフに何やってたんだ、自分。

Charlotte Observer

選手たちには公平でオープンに接するつもりだが、自分の仕事は全員を満足させることではない。
「どの選手にも出場時間を得るチャンスがある、とコーチが言うときは、嘘をついているんだ」
「これは誰でも試合に出場できる校内対抗戦なんかじゃない。それでは選手たちがダメになってしまう。一部の選手はより短い時間で良いプレーをしなければならなくなるだろう」

ヘッドコーチとして初めてのシーズンを迎えるクリフォードに強い信念があることは明らかだ。彼やヒギンス球団社長、チョーGMは、チームの最大の強みは層の厚さだと考えているが、それはまた、選手たちの出場時間の配分という問題も起こす。
クリフォードは、自分の仕事はどの組合せが試合に勝つ機会を最大にするか把握することだと言った。それは、常に最も才能のある選手をプレーさせるのとは違う。
「私は、ここで正しいと感じる選手たちを使う」と、自分の胸を指しながらクリフォードは言った。「選手たちには、必ずしもベストの選手たちではなく、試合に勝つチャンスが一番大きなメンバーを使うと伝えた」

トレーニング・キャンプは火曜日に始まる。クリフォードは先週、スターターとして4人の選手を心積もりしていると語った:ポイントガードのケンバ・ウォーカー、シューティングガードにジェラルド・ヘンダーソン、スモールフォワードがマイケル・キッド=ギルクリスト、そしてセンターのアル・ジェファーソン。

パワーフォワードはルーキーのコディ・ゼラーかベテランのジョシュ・マクロバーツになるだろう。クリフォードは、ゼラーとマクロバーツが他の4人にどうフィットするか見たいと考えている。しかし、チームのためにはゼラーの成長が不可欠であるとも。
「我々が今後2~3年で本当に良いチームになるつもりなら、ゼラーはその中心にいなければならない。ゼラーの方が才能がある」
マクロバーツは昨シーズン、トレードで加わった直後からボブキャッツのボール・ムーブメントを劇的に改善した。クリフォードが言うように、「マクロバーツは自分のプレーで他の選手を良くする」
しかし、クリフォードがゼラーの将来に夢中なことは明白だ:「彼はリーグで最も才能のあるルーキーだ。 そして、intangibles(適当な日本語が思いつかない)には限界がない」

クリフォードは、過去2シーズンで28勝120敗のチームを受け継いだ、ここ3シーズンで3人目のコーチである。前任者のマイク・ダンラップは、ウォーカーを始めとする若手の育成で良い仕事を残した。しかし、例えばベン・ゴードンやブレンダン・ヘイウッドというベテランは、置き去りにされた形だった。
クリフォードは、皆が白紙の状態でキャンプに入るというメッセージを送ると言った。
「私が(前任のコーチより)気に入る選手もいるだろうし、その逆もあるだろう」
「ベン・ゴードンが時計を5年(ブルズで秀でていた時代)戻すのを手伝う必要がある。そして、マクロバーツには、まだ経験したことのないシーズンを送らせなければならない。チームは良いオフシーズンを過ごし、選手たちの力も上がっている」

昨シーズン、ダンラップは限られたロスターを打開しようと、時折スモール・ラインアップを使った。ポイントガードのウォーカーとセッションズを同時に起用したり、キッド=ギルクリストをパワーフォワードで使ったり。

クリフォードは、小さくなることはあまり勝利の方程式ではないと言った。過去10年のチャンピオンのうち、9チームはディフェンスでトップ10に入っていると。
「素晴らしいディフェンスをするためには素晴らしいサイズが必要だ」

クリフォードは、トレーニング・キャンプ初日が学校の登校初日のような感じではいけないと、夏の間に選手たちとの関係を育んできたという。
「彼らは私を知らない、私は彼らに何ができるか分からない、というようなことがないように。コーチングは人にかかわる仕事だ。自分の選手と理解し合うこと。彼らがもし、コーチに知識がないと思ったら、もう耳を貸してくれない」

***********************

今年こそイヤーブック買おうかな~。ところで、HOOPの特集は『復活物語』 番外編 M.ジョーダン ~“神”が帰ってきた!!~ ですって。立ち読みしてみるか。


シーズン前の記者会見

ヒギンス球団社長とリッチ・チョーGMが地元メディアと会見とのこと。 Bobcats.com 動画

で、オブザーバーの記事をざっくり。

ロッド・ヒギンス球団社長がアル・ジェファーソンとの契約成立をメールしたとき、ケンバ・ウォーカーからの返信は「泣きそうになった」だった。
火曜日の記者会見でヒギンスは、ウォーカーがジェファーソンの獲得に重要な役割を果たしたことを改めて詳述した。
シーズン終了後の面談で、ヒギンスとリッチ・チョーGMはウォーカーに、最も助けになりそうなFAは誰だと思うか尋ねた。ウォーカーは携帯電話を取り出し、リストを表示して、自分が一番に選ぶのは間違いなくジェファーソンだと言った。
そこで、ヒギンスはウォーカーに、ジェファーソンとエージェントが共通であることを思い出させ、チームがフリーエージェントに接触できない期間の売り込みはウォーカーの役割になった。
ウォーカーはジェファーソンをニューヨークで食事に誘い、口説いた。チーム側も交渉解禁直後にジェファーソンとコンタクトして、ウォーカーの努力に報いた。

それで、ボブキャッツはアル・ジェファーソンから何を得ているか?
「アルは我々の多くのニーズに対処する」と、ヒギンスは会見で言った。「タイラス・トーマスのアムネスティを決断したとき、オーナーシップからディファレンス・メーカーを見つけるゴーサインをもらった。彼はディファレンス・メーカーだ」

ジェファーソンは敵チームにポストでのダブルチームを強制し、それによってペリメーターはより良いショットチャンスに恵まれる。スティーブ・クリフォード新HCは、ジェファーソンが「すぐに」ボブキャッツの最高のオフェンシブ・プレイヤーになると言う。
ヒギンスはさらに、ジェファーソンはコディ・ゼラーやビスマック・ビヨンボといった若手ビッグマンのためになるはずだと述べた。
「アルはメンターでもある。(ユタ・ジャズでチームメイトだった)エネス・カンターやデリック・フェイバーズとトレーニングするのが好きだったという。コディやビズのために大きなプラスになるだろう」

• チョーは、ゼラーはポートランドのラマーカス・オルドリッジを思い出させると言った。非常にアスレティックな6フィート11インチのフォワードであるオルドリッジは、最初の6シーズンで平均18.3得点、7.8リバウンドという成績を残し、2度オールスターに選ばれている。
「(ゼラーは)彼のサイズで、かなりユニークな選手だ。どの7フッターにも劣らない走力があり、ペリメーターのショットも決める。バスケットボールIQは非常に高い」
ヒギンスは、競争心の強さもゼラーに引きつけられた面の一つだと付け加えた。
「コディについての情報から出てきたことの一つが、インディアナ大学のウェイトルームでどれだけ負けず嫌いだったかということだ。彼と(ビクター)オラディポがチームの競争心を日々高いままにしていた」

• ヒギンスとチョーは、ジェフ・テイラーがラスべガスのサマーリーグやヨーロッパ選手権で活躍したことを喜んでいるが、驚いてはいないと言った。
「彼は、本当に頑張っている。シーズン終了直後から練習施設に通い詰めていた」と、チョーは言った。

• ヒギンスは、ジェファーソンとの契約やゼラーをドラフトしたことが、ビヨンボを育てる熱意を失ったことを意味するわけではないと述べた。
「ビズはチームに組み込まれている。彼には成長する機会があるし、まだ途方もなく成長の余地がある」

• クリフォードについて尋ねられたヒギンスは、「非常に賢い人物で、素晴らしいコンペティターだ。彼のフィロソフィはすぐに際立つだろう」と述べた。
クリフォードは最近、各々のトレーニング・キャンプについて語り合うために、親友でもあるブルズのトム・シボドーHCを訪ねたという。

• ヒギンスは、このロスターの最大の強みは層の厚さだと言った。今シーズンの勝ち星の目標を特に定めることはしないが、「大きく伸ばすと思う」と述べた。

ソレンセンさんのコラムも(本当に)ざっくり。

ボブキャッツは次の火曜日にトレーニング・キャンプを開く。そして、きっと今までとは違うはずだ、とファンは興味を持っている。

新任のヘッドコーチはニュースではない。ヘッドコーチが新任でなければニュースだが。
彼らは初めて、フリーエージェントに大枚をはたいた。6フィート10インチ、289ポンドのアル・ジェファーソンのムーブはほこりをかぶったように古い。しかし、彼が最後に誰かに止められたのはいつだろう?

ボブキャッツにはルーキーのコディ・ゼラーがいる。7フィートでアスレティックで、彼らの惚れ込む選手。彼らは、ファンもゼラーに惚れ込むと信じている。
そして、シューティングガードとして成長を続けるジェラルド・ヘンダーソンをキープするために金を使った。
ジェフ・テイラーというスウェーデンで最高の選手もいる。
ジョシュ・マクロバーツとも再契約した。

もしかしたら、ビスマック・ビヨンボはディフェンスのストッパーに変貌するだろう。ベン・ゴードンは新コーチの新しいシステムで再生するかもしれない。

ケンバ・ウォーカーが1年目と2年目の間で成長したくらい2年目と3年目でも違いを見せたら?
「オールスターを狙うだろう」と、ロッド・ヒギンスは言った。「彼は、自分がどれほど素晴らしい選手であり得るか考えていると思う。しかし、今現在、彼は我々の素晴らしいプレイヤーだ」

マイケル・キッド=ギルクリストがウォーカーのように2年目の飛躍を遂げたら、ボブキャッツは猛烈で攻撃的なディフェンディング・スターターを持つことになる。キッド=ギルクリストは今も、マーク・プライス新ACとジャンプショットの改善に取り組んでいる。

誰かが、NBA入りしたあとにシューターに進化した選手を考えつくかと尋ねた。ヒギンスはカール・マローンの名前を挙げた。
どうして、例を挙げるのにユタまで行くのか? ボブキャッツのオーナーのマイケル・ジョーダンも大学時代は二流のシューターだったが、プロ入り後に優秀なシューターになった。
「私はそれに触れていないぞ」と、ヒギンスは私に向かって長い腕で指し示す。「言ったのは君だからな。(笑)」

ボブキャッツで一番良かったチームは、プレーオフに出場した2009-10シーズンのチームだ。しかし、彼らはオーランドにスウィープされ、それ以上良くなりそうになかった。

このチームはまだ良くなることができる。スターターは20代だ。キッド=ギルクリストは木曜日に20歳になる。

私は、ボブキャッツがどれくらい良いか全くわからない。ゲームの半分に勝つことができるだろうか? そのような発言は、昨シーズンは考えられなかった。多分、それは今シーズンは考えられないだろう。しかし、彼らは若く、アスレティックで、今までで一番層が厚い。面白いチームになるはずだし、競争的であり得るかもしれない。

確かなのは、シャーロットが可能性を提供するということだ。
「彼らがひもを結んだらどうなるか見ようじゃないか」と、ヒギンスは言う。

"The Flu Game" オークション

いわゆる "The Flu Game"(1996-97ファイナル第5戦)でMJが履いたAir Jordan XII/黒赤がオークションに出品されるそうです。グレイ・フランネル・オークション(Grey Flannel Auctions)の12月11日版ホリデー・オークション・カタログに掲載され、入札開始は11月18日。
Yahoo! Sports: Ball Don't Lie

このシューズは、試合後にMJがサインしてユタ・ジャズのボールボーイにあげたもので、それから15年以上貸金庫に入れたまま。これまで売ることなど考えてこなかったが、自分がしまい込んでいるより、うまく展示してくれる人の手に渡った方がいいかもしれないし、今でも世間の関心が集まるのかどうか好奇心もあるような。
で、シューズには、試合後に手渡しているジョーダンの写真と元ボールボーイの手紙が付くそうです。

過去のオークションでは、元ボストン・セルティックスのデイブ・コーウェンスの1972-73シーズンのMVP賞、ジュリアス・アービングの1976年のABAオールスター・ジャージ、ウィルト・チェンバレンの100得点ゲームの公式スコアラーズ・シートなどが6桁の入札金額になったものの、最高額はベーブ・ルースが1932年の『予告ホームラン』の試合で着用したユニフォームで、そもそもその物語の信ぴょう性やジャージの真偽に懸念があるにもかかわらず、105万6630ドルとのこと。

12月のオークションには他に、レブロンやジョージ・ガーヴィンらのゲーム・ユーズド・ジャージ、エルジン・ベイラーの1974年のNBAオールスターゲームのトロフィーなどもあるということです。
そして、このAJ XIIは最も高い値段がつくアイテムの一つであろうとのこと。


BalL Don't Lieにあった画像をプリントスクリーンしました。

続きを読む

キャンプ要員(訂正あり)

2006年のドラフトでウォリアーズが9位指名した7フッター、パトリック・オブライアント(27歳、バトラーブラッドリー大出身)をトレーニングキャンプに招待するようです。 Charlotte Observer

ちなみに、ロッド・ヒギンス球団社長は当時ウォリアーズのフロントにいたそうな。

で、ウォリアーズでの2シーズンはほとんど何もできず、3年目がチームオプションの契約で切り捨てられて、その後はボストン・セルティックスとトロント・ラプターズでプレーし、2008-09シーズンにラプターズで残した4.7得点、2.5リバウンドというのが最高の成績。あとはギリシアとラテン・アメリカ、Dリーグを遍歴。

というか、Wikiによると2010年9月に中国の福建スタージョンズと契約するも、プレシーズンのプアなパフォーマンスと練習態度に問題があってシーズン前に放出されたとか・・・ってどんだけ


にしても、チラッと見えたコメント欄でのロッド・ヒギンスの不人気ぶり。(^_^;)

Michael Jordan has not left the building (12)

ちょっとザックリでスピードアップ・・・と思ったけど~。
あとでもう少し考えたいかもしんない・・・。

◇◇◇◆◇◇◇

それからの7時間、ぶっ通しでバスケットボールを観戦し続けるうちに、ジョーダンは再び感情の渦に巻き込まれた。叫んだかと思えば静かに熱くなる、ほとんど怒りに似た感情に。彼は、「ハニー、ただいま!」と帰宅したビジネスマンから、火がついた男にトランスフォームする。最初のスパークは『スポーツセンター』の討論から始まった。答えの出ない、あいまいで愚かしい議論の一つ:ジョー・モンタナとトム・ブレイディはどちらが優れたクォーターバックか?

「早く知りたいね」と、彼は言う。

スウェットにソックスのジョーダンは、オットマンから足を伸ばす。テレビの1人がブレイディを推すと、彼は笑う。

「連中はモンタナを覚えていなくて、ブレイディと言いそうだな」と、彼は言う。「驚きじゃないか?」

老化は、視力や柔軟性だけでなく、さまざまなものを失うことを意味する。自分の青年時代の業績がないがしろにされるのを目にすることを意味する。たぶん、遠近感を通して自分の目で、おそらく、文化的健忘症を通して他人の目で。ほとんどの人は無名の人生を送り、年をとって死ぬとき、彼らが存在した記録も消える。彼らは忘れられる。一部の人は他の人よりゆっくりとだが、しかし結局、ほとんどすべての人がそうなる。それでも、それぞれの世代で名声と業績の極点に達したわずかな人々には、不滅という幻影がちらつく。彼らはそれを信じるようになる。ジョーダンは、自分がいなくなったあとも人々が自分を覚えているだろうことを知っている。ここに史上最高のバスケットボール選手は横たわる。それは彼の墓碑銘だ。最後にコートを後にしたとき、彼は自分の業績が何ものにも損なわれないことを信じていたに違いない。その認識は、老化に対抗する彼の盾だった。

首都での戦勝パレードを行くローマ帝国の将軍の耳元で、背後に控える一人の奴隷が、「栄光は儚い」とささやいた、という寓話がある。プロのアスリートにそうささやく者はいない。最後にコートから立ち去るとき、不滅に最も近い存在だったジョーダンは、それを知ることができなかった。彼のオフィスの印画の中で象徴的に保たれた栄光の姿、彼が築いた輝くモニュメントも、時とともに少しずつ削られ、磨滅しないとも限らない。おそらく、今の彼はそれを理解しているだろう。もしかしたら、していないかもしれない。しかし、ジョー・モンタナが次の世代によって山頂の一員に加えられるのを見るとき、彼はまた、いつか人々が誰が優れているか議論するときに、自分の写真もスクリーンのレブロン・ジェームズの隣に並ぶことを悟らなければならない。

討論者たちがインターネットの世論調査の結果を発表する。92万5000人の投票結果は、50パーセントがモンタナ、50パーセントがブレイディだった。モンタナがスーパーボウルで無敗であることも、ブレイディと違って最高のステージで姿を消さなかったことも、重要ではない。レガシー、グレートネスの問題は、若い者に一方的に有利になっていることだ。今のところ、時はブレイディの側にある。

ジョーダンは頭を振る。
「わからん」。

Michael Jordan has not left the building (11)

「ハニー」やら「ベイビー」やら。

◇◇◇◆◇◇◇

ジョーダンは自宅へ帰る。

ダークでモダンなロフト(*コンドミニアム最上階のペントハウス)は、配管がむき出しのキッチンなど、全体的に男っぽいデザインで、どことなくアジア風でもある。黄褐色のフェルトの玉突き台が置かれ、葉巻用の灰皿があちこちにある。彼がお気に入りのラウンジチェアで観戦するボブキャッツ@セルティックス戦の試合開始まではあと1時間だ。

「どこだい?」と、ジョーダンは奥へ呼びかける。

イベットの明るい声が聞こえる。

「ハニー、ここよ」

彼女は34歳で、病院や不動産業界で働いてきたが、今は、ジョーダンがずっと以前に失った家庭生活に一番満足している。ポートノイは誕生日にいつも通りボスからバースデー・プレゼントをもらった。しかし、カードももらったのは16年の付き合いで初めてだった。それはパピルス(Papyrus)の商品だった。中を開くと、ジョーダンのサインがあった。エスティーは、こういう普通の行動に驚く自分を笑った。イベットは誕生日が近づく相手に普通の人がすることをしたのだ。彼女は自分でカードを買ったのだろう。それを頼むスタッフなどいないのだから。

ジョーダンの変化の理由はイベットにある。彼女は彼に、大学からあの手紙を書いた少年の部分を再発見する一番の機会を提供している。2年前の復活祭にジョーダンと連れ立ってノースカロライナ州のあちこちに住む彼の家族を訪ねたイベットは、ウィルミントンへも連れて行ってほしいとせがんだ。彼が育った場所を見せてほしいと。ほとんどの人と同じように、彼女も時々、以前の彼を想像するのに苦労した。彼女は、ママやパパに切手を送ってもらわなければならなかったマイク・ジョーダンに会いたかった。彼女の要求を叶えるには7時間のドライブが必要で、ジョーダンはそれを嫌がったが、最後に折れた。「女性に説得されて」と、彼は言う。「気が変わるなんてね。10年前なら、一日中言い争って私が勝っていたはずだ。今の私は相手に譲る。それは進歩だと思う」

今夜、男たちはルースズ・クリス(*ステーキハウス)に持ち帰りをオーダーし、イベットとローラはサラダを作っている。友人たちはキッチンの流し台の周りに集まり、和気あいあいとレタスを洗っている。ジョーダンは自分のワインを飲み尽くしそうな勢いのバックナーをいびり、他の皆はとげのある言葉の連発に爆笑し、そのあと、ジョージが高価なメルローのボトルに折り曲げストローをさしてクインに手渡すと、イベットは目まいがするほど笑い転げる。

彼女はジョーダンに新しいことにトライするように勧めている。フロリダの家はほとんど完成し、二人の共有となる。スタッフの間では、ゴルフクラブ内の地所は「終の棲家(retirement home)」と呼ばれ、ジョーダンの友人たちは、そこでソファにくつろぐジョーダンを想像するのが好きだ。彼らはジョーダンに安らいでほしいと願っている。

今夜の彼は、少なくともしばらくは、そう見える。

「ベイビー」と、イベットは言う。「ワインを取ってきてくれる?」

ジョーダンは温度と湿度が調節されたワインルームに入り、お気に入りの1本を持ってくる。コルクがソフトにポンと抜ける。彼はカウンターにグラスを並べ、ワインを注ぎ、一人一人に手渡していく。
「さあ、どうぞ、レディーたち」。

コーチのインタビュー

まず、メモ。

2013-14シーズン、NBAのメディアガイドラインが改正

ISM 9月21日(土)14時42分配信

 NBAが現地20日、メディアに対するガイドラインを改正したことが分かった。選手やコーチのメディア対応の義務を緩和する一方で、より強制力のある項目もいくつか追加された。
 この日各チームに通達された新たなガイドラインによると、試合日にメディアが選手に接触できる時間が短縮。しかし、選手は故障で長期欠場する場合、最低1回のメディア対応が義務づけられることとなった。
 またコーチは、取材陣に練習を公開しなければならない時間を短縮できるようになり、ホームにおいては朝のシュート練習後の取材を受ける必要がなくなった。
 NBA幹部のトム・フランク氏は今回の見直しについて“リーグ全体が一貫性を実現するため”とし、「30年以上にわたり基本的なルールは変わっていないが、メディアの状況は変化しており、我々もそれに合わせて調整する必要があった」と語った。

 2013-14シーズンのメディアガイドラインで改正された主な項目は以下のとおり。

・練習は、最初か最後のいずれかを取材陣に公開する必要があるが、時間はこれまでの30分間から15分間に短縮される。

・取材陣が試合前にロッカールームに入れる時間は、従来の45分間から30分間に短縮。しかし、両チームのコーチは、その時間の前に取材を受けることになる。これまでは、ロッカールーム取材の45分間にメディア対応をしていた。

・選手は、試合後45分間はメディアの取材に応じなければならない。


*************

シャーロット・オブザーバーに、ヘッドコーチとして初めてのキャンプを迎えるクリフォードHCのインタビューがありました。本気で時間切れになりそうでヤバイヤバイとうとう新シーズン関連の記事が出てきた~。

Coach Steve Clifford: Bobcats team strengths are Al Jefferson, depth

コーチ陣も新しくなり新顔の選手も加わったため、はっきりしない部分はあるが、主にアル・ジェファーソンとコディ・ゼラーの加入によってロスターは改善された。クリフォードHCは、ジェファーソンは直ちにオフェンスでの最高の武器(ダブルチームで防がざるを得ない得点力のあるビッグマン)になると言う。これまでのボブキャッツにはそういう選手がいなかった。ジェファーソンを活かし、一緒にプレーする選手がうまく対応できるように教えるのはコーチの仕事だ。クリフォードHCは、ジェファーソンの実績とゼラーのポテンシャルに興奮している。一方、リバウンドと3Pシューティングの改善を課題に挙げた。

このロスターの最大の強みは?
「うちには一級のローポスト・スコアラーがいる(アル・ジェファーソン)。そんなチームは多くない。それと、層の厚さ。私にとってその2点が突出した部分だ」

ジェファーソンはどのように助けになるか?
「バスケットボールは、ロスターのトップで始まるゲームだ。フロアで一番優れた選手がいるチームには明確なアドバンテージがある。彼は、2人目のディフェンダーを引きつけ、チームメイトにチャンスをもたらすことで、すぐに我々の最高のオフェンシブ・プレイヤーになる」
「チームにとっての課題は、ポストアップ(スコアラー)が従属的なポジションだということだ。ボールを得るには他の選手の力が必要になる。彼が望むタイミングに望む場所でボールを渡すことが重要になる。それには、スペーシングと、彼がダブルチームされた場合の対応力も重要になる」
「彼が(レーン内の)深いところでボールを受ける方法が必要になる。我々はすぐにそれに取り組む。それから、彼にボールを渡すのが難しい場面でカウンターになるプレーも必要だ」

コディ・ゼラーのために考えている役割:
「彼は身体的能力に優れ、バスケットボールIQも非常に高い。さまざまな能力に恵まれている上、若い。どんな形であれ制限したくないが、自分の速度で進歩して欲しい。彼は、過度にプレッシャーを感じるほどチームを優先する選手だから、こちらから要求を加えたくない。リラックスさせて、どのように進むか見るつもりだ。我々がチームとして成長するためには、彼にも大きな部分を担ってもらう必要がある。しかし、まだ若いし、過度な要求が必要な選手ではないだろう」

ジェフ・テイラーへ大きな信頼を示した理由:
「彼には、フロアの両エンドでうまくプレーするための身体的特性とスキルレベルがある。それは、このリーグで成功をもたらすものだ。マッチアップの相手を守ることも、良いチームディフェンダーであることもできる。3Pも撃てるし、ドライブもできる。この夏はミッドレンジのプルアップ・ゲームも上達した」
「夏の間は休むことなく練習場に通っていた。今この時点で、彼が効果的なローテーション・プレイヤーに入れない理由がない。聡明で、勤勉で、献身的な選手を信じるのはたやすいことだ」

マイケル・キッド=ギルクリストの評価は?
「サマーリーグ以降の彼は猛烈だった。(ラスベガスでの)自分のプレーに落胆してシャーロットへ帰ってきて、スキルとコンディショニング・レベルに一所懸命取り組んだと思う。ウェイトルームに通い詰めた成果が表れている」

キッド=ギルクリストのジャンプショットの改善は、マーク・プライスACの肩にかかった。進捗状況は?
「うまくいっている。ショットの基本的なメカニックで手助けを受けていて、本人も良く分かっている。さらに、マークはこのリーグで良い選手になるのに必要なことも知っている。マイクは若い。1シーズン82試合、5日で4試合を乗り切ることなど、いろいろ学ばなければならなかった」
「彼は優れたマン・ツー・マンのディフェンダーになれる。もっと統制される必要があるが、それは本人も分かっている。もっと一貫したプレーが必要なことも自覚している。しかし、彼が持つディフェンスの才能や強さ、クイックネスを備えている選手は多くない」

コーチとしてバスケットボール・コートで譲れないことは?
「トランジション・ディフェンス。もっと良い成績を残したければ、改善が必要な分野はたくさんある。しかし、トランジション・ディフェンスに重要なのは努力と組織化であり、才能の領域ではない。毎回走って戻り、良いポジションを確保するか、そうしないか。シンプルなことだ。我々はそこを誇りにしたい」

他に高いプライオリティーは?
「リバウンドを見ることに多くの時間を費やしている。リバウンドは他のスタッツよりもレベルからレベルへ移行すると思う。大学で良いリバウンダーだった選手はNBAでも成績を残す傾向がある。うちのロスターでは、一人(キッド=ギルクリスト)優秀なリバウンダー(そのポジションで)がいる。我々はオフェンス面もディフェンス面も改善できるが、チーム・リバウンドを改善しなければ他のことは重要ではないかもしれない」

最大の懸念は?
「今話したこと、リバウンドだ。あとはシューティング。ディフェンスを広げる必要がある。シューティングとはスペーシングだ。良いチームは3Pを決める選手がそろっている。敵は、シュートできる範囲だけ守りに来る。我々はもっと質の高い3Pをクリエイトし、成功率を上げなければならない」

ジェラルド・ヘンダーソンについて:
「彼は主力スコアラーだ。今後もさらに大きく飛躍する余地があると思う。頭の良い選手だ。彼にとって、本人のプレーと同様にチームがうまくプレーすることも重要だろう」

ケンバ・ウォーカーへの評価:
「彼はこの夏、大きく成長する経験を得た。代表チームでのプレーは大きかったと思う。アル、ジェラルド、ケンバは、スターターの中でも主要なスコアラーになる」

スターターに考えている選手は?
「ケンバ、ジェラルド、MKG、アル。あと、パワーフォワードは一番フィットする選手ということになるだろう」

ビスマック・ビヨンボが成長するために必要なこと:
「一番重要なのは、毎試合一貫した活躍ができる面を開発すること。それはディフェンスだろう。彼のクイックネスと身体能力をアドバンテージにすることができる」

自主トレ2

18日の画像も追加ー!
Bobcats.com

130918-practice-main.jpg
(Sean Phaler / bobcats.com)

あと、ビヨンボのインタビュー

Bobcats.comの2013-14シーズンのロスターがまだ未完成なので、ジェファーソンとゼラーとトリバーの背番号を書き込んでみました(サザーランドは不明)。<フォントが違うけど、細かいことは気にしない。
ちなみに、ジョップがまだ記載されたままなのはなぜ?

2013-14roster.jpg


・・・Michael Jordan has not left the building 毎日やるのはやっぱり無理だった。(^_^;)



Michael Jordan has not left the building (10)

下読みもせず行く先が分からないまま進んでいる状態なので、全部読み終わったらもう一度手直ししたくなりそう・・・もっとしっくりくる日本語が思いつくかもしれないし~。

◇◇◇◆◇◇◇

それを測る方法などないが、ジョーダンのことを地球上で最も強烈なコンペティターとするゆるぎない主張がある。少なくとも、そういう議論では彼の名前が挙がるだろう。そして今、彼はこの闘争心のはけ口を必要とするようになった。iPadでビジュエルド(Bejeweled=パズルゲーム)をやれば、レベル100を超え、Bejeweled Demigodのタイトルも得た。数独にも熟達し、ポートノイを負かして500ドルせしめたこともある。バハマに滞在中は、アトランティス・ホテルのギフトショップに人をやり、ワード・サーチ・パズルを何冊も買ってこさせた。ホテルの部屋でポートノイとポークを相手に競い、二人ともやっつけた。ジョーダンはバスケットボール・コートを見るのと同じように、すべての単語を瞬時に見切ることができる。「どうしようもないんだ」と、彼は言う。「これはもう中毒だね。高い目標を達成するための特別なパワーが欲しいと求めて、それを手に入れ、今度は返上したくなる。でも、できない。それができたら楽になれるのだが」

かつては世界中の人々が、彼が戦い、勝つところを見た。今は、ホテルの部屋でたわいない子供のゲームに興じる姿を友人たちの小さなグループが見ている。欲望は変わらないが、会場とほうびは縮み続けている。何年もの間、彼はバスケットボール・コートで本能を発揮し、人々に愛された。今は、スピーチで本能をあらわにしたことで冷笑されている。

本人が言うように、彼の自負心は常に「ダイレクトにゲームに結びついていた」。それがなくなった今、ジョーダンの心はさまよっている。自分は何者だ? 何をしているんだろう? と。3度目の引退から10年間、彼はひまが明くのを恐れるように動き続けてきた。スケジュールが空くと、オフィスに電話をかけて、1ヶ月間わずらわせないでくれ、リラックスさせてくれ、ゴルフを楽しませてくれ、と言う。ところが3日後には、どこどこへ行きたいから飛行機を出せるかと言ってくる。ジョーダンはじっとしていられない。それで、ボブキャッツを所有し、契約スポンサーの仕事をし、何時間もゴルフをして、218ポンドを頭から締め出したいと願う。そうは言っても、ヨットから降りて苦闘するチームへ戻った彼は、自分の闘争心がほとんど化学反応のように起動するのを感じる。そして、ワークアウトを始め、考える:50歳でもプレーできるだろうか? 自分ならレブロンとどう戦うだろう?

どうなる?

「それでひどく消耗した」と、彼は言う。「私の最大の敵な自分だ。現役時代の私は自分を激しく駆り立てた。今もその欲動の一部が消えずに残っている。どうすれば取り除けるのか分からない。取り除くことができるかどうかも分からない。そして、私はここで、まだゲームとつながっている」

彼はフィル・ジャクソンから教わったことを考える。ジャクソンは常にジョーダンを理解し、彼の内面を引っかき回すことも恐れなかった。ある時、選手たちに本を渡す恒例の儀式で、ジョーダンにはギャンブルに関する本を贈った。この新しい挑戦において、ジョーダンが現在必要とするものは禅公案(*禅問答)である:自分を見つけるために、自分を失わなければならない。復帰についての考えで頭がいっぱいになったときは、眠ろうと努める。目が覚めたときには気分もましになることを知っているから。彼は、自分が218ポンドに戻れないことを知っている。二度と再びプロでバスケットボールをすることがないのも知っている。そういう欲動を静め、これまで懸命な努力で築き上げてきた人生を新たに生きる道を見つけなければならないことも知っている。

「どうすれば、この自分をひどく消耗させるものなしで、今後の20年間を楽しむことができる?」と、彼は尋ねる。目の前のデスクに置いた携帯電話はトレードのオファーで鳴っている。「どうやって、バスケットボールのゲームから離れて平穏を見つけることができる?」

自主トレ

画像がアップされていました。
Bobcats.com

130917_workouts_08.jpg
(Eryn Gradwell / bobcats.com)

ヘンダーソンはツルツルのままシーズンインするのでしょーか?

昨季終盤は怪我で欠場になってしまったセッションズと、ヨーロッパから戻ってきたテイラーのインタビューも。

9月30日にタイム・ワーナー・ケーブル・アリーナでメディアデー。10月1日からノースカロライナ大学アッシュビル校のキンメル・アリーナでキャンプインとのこと。
また勝てないシーズンではあるんだろうけど、やっぱりワクワクするなぁ。
90年代後半のブルズファンだった頃に比べて他のチームについてはかなり疎くなってしまいましたが、マイケルのおかげで応援するチームがあって嬉しい。 <初めて使った「絵文字広場」 4年以上やっててこんな機能があるの知らんかったて・・・


Michael Jordan has not left the building (9)

◇◇◇◆◇◇◇

彼は変わろうとしていて、少しずつ取り組んでいる。ここ数年は、たとえ自分は水が大嫌いでも、イベットが好きな船旅に出ている。最初の航行では船上で気がふれたようになった。一番最近の旅行では、自分の激情が消える感じがした。それは勝利だった。彼はバスケットボールを観なかった。毎朝、太陽と共に起き、フィッシング・チェアーに腰を据え、その日最初のコロナ(*メキシコ原産のビール)の栓を開け、友人と一緒に8時までトローリングを楽しみ、巨大なキハダマグロを釣り上げる。美味しい寿司を作る。ジョーダンは幸せだった。友人たちへのバケーションの報告は、「飲んで、食べて、飲んで、食べて、飲んで、食べて」だった。大好きなテキーラを何ケースも空け、まったくパソコンに触れない生活が家へ帰るまで続いた。その後、彼は再びゲームの近くに戻り、おなじみの衝動が彼を苦しめ始めた。

シャーロットで、彼は218を考え始めている。

バケーションから戻って以来、彼は毎朝ジムにいる。食事時間には食べて良いものとダメなものを尋ねるために栄養士にメールをする。Mister Terribleでの不摂生がたたり、帰宅後、体重計が示す261ポンド(118kg)という数字に思わず目をこらした、というのが表向きの理由だ。9日後、オフィスでバスケットボールに囲まれた生活に戻って、体重は248ポンド(112kg)に減った。彼は自分の減量を健康のため、あるいは50歳のバースデー・パーティーで見栄えが良いように、と言い張っている。しかし、本音は218ポンド(99kg)が目標なのだ:ジョーダンの世界ではなじみのある危険な数字。

現役時代の体重だ。

イベットは現役時代の自分を知らない、「218ポンドの私を見ていない」と、彼は言う。オフィスの壁には青年時代の写真が額に飾ってある。リムへ舞い上がり、両足は胸の近くに引き上げられ、まるで飛んでいるような姿だ。彼は、物欲しそうに微笑んでその写真を見やる。

「私は218ポンドだった」。

彼の心が求めるものと体が与えられるものの隔たりは毎年大きくなる。ジョーダンは、ブルズの昔のビデオを見てからジムへ行くと、エクササイズ・マシーンで「凶暴に」なるという。それはギョッとさせる。この間、ボブキャッツで働く兄のラリーが練習コートでの騒ぎに気付いた。オフィスの窓から目をやると、弟がボブキャッツの中で最高の選手の一人をワン・オン・ワンで圧倒していた。翌朝、ラリーが笑って言うには、ジョーダンは自分のオフィスへたどり着かなかった。彼はトレーニングルームまで行ってトリートメントを受けていた。

「代償を払っているわけだ?」と、ラリーは尋ねた。

「別に」と、ジョーダンは答えた。

Michael Jordan has not left the building (8)

そうだ、この筆者の感想が知りたくて読んでいるわけじゃないし、そういう部分はサクサクいってしまえ!

◇◇◇◆◇◇◇

物議をかもした殿堂入りセレモニーのスピーチから3年半。彼を偉大さへと駆り立てた軽視を中心に構成されたスピーチは、あるバスケットボール記者が書いたように、ジョーダンのことを「異様に冷酷」と信じる人々にとって証拠物件Aとなった。彼らは必ずしも間違っていない。しかし、あのスピーチが膨れ上がったエゴと自己認識の欠如の象徴となったとき、大切なことが隠された。

もう一度見返すと、あのスピーチそのものはプライベートでのジョーダンがどういう人間なのかを垣間見せる窓である:おかしくて、辛辣で、自信たっぷりで、口が悪くて、負けず嫌い。彼は自分のことを天賦の才能に恵まれたアスリートとしてではなく負けることを拒む人間として考えている。それで、演壇に立ち ―― 始まる前に9度も涙をぬぐい、第一節で鼻をすすり、気持ちを落ち着かせたあと ―― 自分の体内には炎があり、「人々はその火に薪をくべた」と述べた。 それから彼は、自分を疑った人々の名前をことごとく並べ、その行為を大小問わず列挙した。まず兄たちから始め、高校、大学、NBAと続いた。長年の宿敵であるジェリー・クラウスのことも狙い撃った:「誰が彼を招待したのか知りません・・・私はしていません」。それはささいなことだったが、また、驚くほど正直でもあった。

批判の中に流れる言外のメッセージは、ジョーダンは引退したアスリートが求められるものは懐旧と内省の混合であることを理解しなかったということだ。現役引退から殿堂入りの資格を得るまでの5年という待ち時間は、それらの感情が芽生え、育つ時間を与えるものと考えられている。人々は、勝つためにならどんなことでもするジョーダンではなく、隠されたジョーダンを望んだ。それが殿堂入りスピーチの魅力だ。それは、彼らのように偶像視される人々も我々と変わらなかったことを明らかにする。ジョーダンはそのスピーチをしなかった。理由は単純で、明らかだ。彼は自分を過去の一部として、あるいは将来の展望を見つけた人間として見ていない。その夜の彼はノスタルジックではなかった。彼のキャリアを駆り立てた怒りは消えず、彼はそれをどう処理すべきか分からなかった。それで、スピーチの最後に、おそらく最も効果的で大切なことを言い、それはほとんど忘れられた。

彼は、自分にとってゲームは何を意味したか述べた。ジョーダンはそれを自分の「逃げ場」であり「癒しや安らぎを見つけたいときに行く場所」と呼んだ。バスケットボールは彼に完全であると感じさせた。そして、それはなくなった。

「いつか」と、彼は言った。「皆さんは私が50歳でプレーしている姿を見るかもしれません」

くすくす笑いがさざ波のように広がった。彼は頭をグイッと動かし、挑戦を受けたときのような目になり、「ああ、笑わないでください」と言った。

笑いはさらに大きくなった。

「絶対ないとは言いません」と、彼は言った。

Michael Jordan has not left the building (7)

もっとサクサク進まないもんだろうか。細かいところはも少し飛ばしてしまおうか~。

***************

ジョーダンはどこへ行ってもその部屋で一番の重要人物であることに慣れている。ガルフストリームは彼の搭乗と共に離陸する。乗り遅れた友人はラスべガスに置き残された。最近は護衛を二人置き去りにした。もう何年もジョージのことを置いてきぼりにしようと企んでいるが、まだ出し抜くことができないでいる。ジョーダンはやりたいときにやりたいことをする。ナイキの飛行機で中国へ長旅をしたときは、他のメンバーがアンビエン(睡眠薬)を飲んで眠ろうとしたちょうどそのときに目を覚ました。関係ない。彼はライトとステレオをつけた。マイケルが起きたら全員起きるのが不文律だ。周りの人々は彼のあらゆる気まぐれに応じる。彼が着陸するときには確実に車が待っているようにする。どんな不便も取り除く。シカゴでは、彼の車にガソリンを満タンにしておく係がいた。つい最近、フロリダにいるジョーダンからオフィスに電話があった。ガソリンスタンドで動けない、満タンにできないと苛立って。

「俺の(クレジットカードに登録されている住所の)郵便番号は?」と、彼は聞いた。

ジョーダンはフロリダ南部に暮らすイベットの家族を訪問し、一緒に過ごしているところだった。そこでは、セレブのサーカスと引き換えにした生活を味わうことができた。彼らはへつらわなかった。彼女の祖父母はほとんど英語が話せないし、バスケットボールのファンでもない。彼は家庭料理で一家団らんを楽しんだ。ウィルミントンで過ごした子供時代のように。「過ぎ去ったことだ」と、彼は言う。「もう取り戻すことはできない。今や、私のエゴはとても大きく、いろいろ期待してしまう。あの頃はそうではなかった」

スイートにいる人々はジョーダンのエゴや機嫌や怒りを知っている。世間のほとんどの人よりも。彼らはジョーダンを知っている。そして、正直になれば、彼のことを愛している。彼が本当はどれほど優しくなれるか知っている。母の日には、自分のために働く全員のお母さんに薔薇を贈っている。メイク・ア・ウィッシュの子供たちと会ったあと、打ちひしがれている姿も見てきた。我が子の小さな成功に誇りでいっぱいなところも。彼らはマシーンの内側にいて、名声が要求する厳しさやシニシズムという災厄をじかに見ている。だから彼らは、マイケルがマイケルであることのあらゆるストーリーがおかしくて、かわいらしいとさえ思う。食べ物に唾を吐いたり、衣類を切り裂いたりという、外部の人間が知ればゾッとするようなことであっても。

たとえば、友人たちは彼の殿堂入りセレモニーのスピーチを見て、笑った。

Michael Jordan has not left the building (6)

◇◇◇◆◇◇◇

取り巻きグループはそのまま、役員室とコンコースを挟んだ位置にある27番スイート・ルームに残った。彼らは長年ジョーダンのそばにいる。一部のメンバーは本当に初期から一緒だ。そこにはエスティー・ポートノイとジョージがいて、ロッド・ヒギンスやボブキャッツのプレジデントでありノースカロライナ時代からの旧友のフレッド・ホイットフィールドも出入りしている。彼らは、試合終了後にジョーダンが戻って来るのを待ちながら、時間をつぶし、仕事を片付け、あれこれ語り合う。

コマーシャル撮影が多かった頃、ジョーダンがセットに入っている間、セキュリティー・チームはトレーラーで待機していた。マイケルが食べるものを料理していたのはリンダという女性で、彼はシナモンロールが大好物だった。あるとき、リンダは天板1枚分のシナモンロールを焼いて彼のところへ持って行った。撮影の時刻が来たとき、ジョーダンは護衛たちがシナモンロールを注視していることに気づき、誰も自分の食べ物に手が出せないように、1個1個を踏みつけ、つばを吐きかけていった。

80年代後半、ジョーダンはホイットフィールドのクロゼットをのぞき、半分がナイキで残り半分はプーマなのを知った(*確かホイットフィールドさんはプーマと契約していたラルフ・サンプソンとも親しい友人だったはず)。ジョーダンはプーマ製品を両腕に抱え、リビングルームの床に放り出した。キッチンからナイフを取ってきて、残らずズタズタに切り刻む。それから、ハワード・ホワイト(ナイキの自分の担当者)に電話をしろ、全部取り換えろ、とフレッドに告げた。それと同じ目にジョージも遭ったことがある。彼は自分が好きなニューバランスのシューズを買った。ある日、それを見たジョーダンは、自分に寄こせと言った。ハワード・ホワイトに電話しろ、と。

「彼はそういう忠誠心を要求するんだ」と、ホイットフィールドは言う。
「どこへ行っても人の足を見るのよ」と、ポートノイが言う。
「一番最初にね」と、ホイットフィールドは続ける。「いつも足元を見る」
「何がおかしいって、今や私も同じことをしているんだから」と、ポートノイは言う。
「私もだ!」と、ホイットフィールドは言い、笑う。

ナイキの一団が広告代理店ウィーデン&ケネディのチームと一緒に現れ、スイートに加わった。これらの人々の周囲には、10億ドルのジョーダン・ブランドを筆頭として多数の従業員や契約選手を抱えるボブキャッツや彼個人の会社があり、それらが重なり合う宇宙の中心にジョーダンが存在する。万が一、すべてを統括しているのは誰か、サークル内の人間が忘れた場合は、私設セキュリティー・チームが外国訪問の際に各人に割り当てたコードネームを思い出せばいい。エスティーはベナム。ジョージはバトラー。イベットはハーモニー。ジョーダンはヤハウェ(ヘブライ語及びギリシア語聖書で記されている神の御名)と呼ばれている ―― 。


***********

私はシナモン好きじゃないから警戒しなくても大丈夫よ~。(笑)

29年前

ドラフト3位指名のマイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズと契約したのは29年前の1984年9月12日だそうです。

#TBT... Michael Jordan signs his NBA contract with the @Chica... on Twitpic

オリンピック(7月28日から8月12日)があったためか、ナイキとの契約で忙しかったのか(^_^;) 遅いですね。
10月26日には開幕戦だから、トレーニング・キャンプまであまり間もなかっただろうに。


で、今年のトレーニング・キャンプまで残り3週間を切って、タイム・ワーナー・ケーブル・アリーナでは任意参加のチーム・ワークアウトにジェフ・テイラーを除く全員が顔を揃えているとのこと。
Bobcats.comのインタビュー動画:ケンバ  マクロバーツ  ジェファーソン


・・・あれはトレーニング・キャンプまでに全部読み終わるのだろうか。

夏の終わりの雑感

今日の最高気温は31.5℃とか。8日ぶりの30度オーバーということで暑さがこたえました。
それでも、夜になれば窓からの風が涼しい。
ここ数日はめっきり蝉の声も減ったし、どれだけ猛暑の夏でも秋は忘れずにやって来るのだなぁ。

そう言えば、以前は猛暑=G多発に恐れおののいたものですが、ブラックキャップを設置するようになってからすっかりGを見なくなりました。だから、噴射式のゴキジェットプロは未使用のまま・・・これがまた、廃棄するのに困るんだよね~。だからスプレー缶はあまり買いたくなかったんだ。何年か前、ポリ袋の中に新聞紙を丸めて口を締めて、使いかけの殺虫剤やら何本も中身を空にして処分したけど、またあれをやるのか~。orz

そして、今年の猛暑に、今まで一度もクーラーをつけたまま寝たことがない我が家もとうとうリビングを弱冷房にして就寝したこと数夜。電気代はどれほどになったかと思いきや、7月23日から8月22日の31日間は、昨年の8月30日分の電気使用量の22パーセント減! 最新の冷蔵庫スゲー。

でもって、節電だの計画停電だのあんなにうるさかったのに、今年は猛暑のわりに大して話題にもならなかったよね。むしろ節水の方が言われていた感じ。ということは、あれって何の空騒ぎだったの?


カレンダー
08 | 2013/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
05年4月から08年12月まで
My Dear Airness
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
お気に入り
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
INFO
内容と関係ない宣伝目的のコメント・トラックバックは無断で削除する場合があります。どうぞご了承ください。
プロフィール

まき

Author:まき
趣味:マイケル・ジョーダン

RSSリンクの表示
QRコード
QRコード